器用すぎる
というわけで、うつろな目で某大衆誌のコラムを読んでいたところ、めくるめく紀要論文の世界が紹介されていました。
この論文はちょっと前にネットでも話題になり、「日本でもっとも読まれた紀要論文」であるのは間違いないかと思います。
おそらく、このブログをご覧になっている多くの諸先生方と広い意味で専門は重なるわけですが、どなたか真理を賭金にマジレスしてはいかがでしょうか。
法隆寺の五重塔は古代の電波塔だったという電波な主張がその論旨のひとつですが、これを否定するのはなかなか大変ですね。
向こうにはたま出版がケツもちにつくかもしれませんので、その点は御注意下さい。
で、こちらは、その立論のあまりの自明性ゆえに大変興味深い論文でした。
冒頭で仮説が提示されます。
仮説2:デート内容がより親密なものになるにつれて(映画、飲み会よりも、アパートへの誘い)、性行動の正当性認知が高まるであろう。また、性行動レベルが進むにつれて、正当性認知は低くなるであろう。
・・・・そうであろう、としか言いようがない気がするのですが、いかがでしょうか。
でも、デート内容として、映画とアパートは分かるのですが、飲み会ってなんですかね。
飲み会というと、なんとなく3人以上を想定しますが。
ほら、チュニジアでも今、大人の事情で3人以上の集会が禁止されていますし。
しかも、映画とアパートに対して、アルコールというのは、あまりに結果に影響を及ぼす要因だと思います。
ちなみに、性行動のレベル分けは、「キス、ペッティング、性交」の3段階・・・・ちょっとハードボイルドすぎる世界観な気もします。
仮説3はこんな感じです。
男性被験者は女性が自分のアパートに来たとき、女性被験者は女性が「暇だから」という理由で自分または相手のアパートに行ったとき、最も性交を正当と認知するであろう。
その圧倒的な自明性はさておき、「暇だから」って表現に凄味を感じます。
腐女子とチャンドラーをブレンドしたというかなんというか。
枚方市って、そんなにやることないのでしたっけ。
暇なときは百済寺跡でも見学に行ってはいかがでしょうか。
結論のひとつは以下の通り。
映画に誘った場合よりも相手を自分のアパートに誘った場合にキスすることの正当性を高く認めていた。
えーと、「映画ダメ、アパルトマソ万歳!」ということでよろしいのでせうか。。。
こちらは残念ながらciniiでは現物を拝めませんが、結びは以下の通りだそうです。
PowerPointはUnicode関連を除き基本性能についてはかなりの下位互換性を持っているということが出来るだろう。
たしかにパワポの箱の裏に書いてありそうな気もしますが、しかし、おそらく著者の意図は、『知の欺瞞』のように、あえての論文を書くことで「論文とはなにか」ということを逆照射しようとする点にあるのではないでしょうか、という深読みは別にして、なんとなく、なんとなくですが、こういうことをわざわざ言いそうな人というのは身近にも複数人というか3人ばかりいたりして、そういう人がお年を召した先生を騙くらか・・・
こちらも残念ながらネットでは読めないのですが、なんでもオンラインで英語を学ぶ効用が唱えられ、お役立ちサイトが提示されてるそうで、しかも、筆頭は「Toeicのオフィシャルサイト」だそうです。
日本が最後の戦争に敗れたことを再認識させてくれる珠玉の一品です。
ハーシーのミルクチョコレートを与えておけば今でも日本人は微笑んでくれるとでも思っているのでしょうかね・・・・ま、ハーシーをToeicに置き換えただけですね。
でも、今はこういう怖いお兄さんたちもいるから、あまりなめ過ぎない方がいいですね。