一途に恋焦がれてきた大好きな人が、実はわりと仲の良い自分の友達と

というわけで、まずは火曜日に普段はネイティブ・アメリカンが調査拒否をするくらいにテンションの低い先生が、異様なテンションの高さと共に、タイやら鎌倉やらに旅行した話を今年度最後の授業として聴かせて頂きました。

まず気になったのは、あまりはっきりした発音でお話されないため、「鎌倉」が、どおしても「キャバクラ」に聞こえてしまうことでした。

で、そんな感じで、「最近ボケちゃって、だから長谷寺でボケ防止のための腕輪を買ったんだけど、その腕輪をすることをボケているから忘れちゃうんだよね〜」というような、普通に聞いたら「それ、ネタだろ」と思うような古典的なお話を、「端的な事実なんだろな・・・」とか思いながら拝聴しておりました。

ちなみに、学期末レポートの〆切は1年以内だそうです・・・・

その後、「生き急いでいる諸君が多すぎる!なんとかせねば!!」という問題関心の下、IM氏宅で、KI先輩、IZM氏の4人で、なぜか焼肉パーティーをやることになりました。

「エリンギってなんか、イタリアあたりのありがたい思想家みたいな名前だよなぁ。「イエスの受肉が世俗化の始まりに他ならない」みたいな不穏当なことを言いそうな感じですね・・・・」とか言いながら牛2頭分は食べました。

それにしても、IM氏は料理が上手ですね。

古武道系野郎独りオタ暮らしのお部屋での即席宴会だったので、てっきり豚の生肉にみんなでかじりつくようなワイルドなやつを予期していたのですが、まあ、宮崎和牛からキムチまで、すごく美味しいものでした。

で、7時前に始まったのですが、盛り上がって午前4時くらいになる頃、当初の論題であった「生き急ぐ若者たちを余はいかにして救済するのか」というようなところへ話題が及びました。

完全に無責任な放談でしたが、皆様負けず劣らずに危ないプランをお持ちだったように思います。

あくまで理念型的なものですが、より詳細な問題設定としては、「一途に恋焦がれてきた大好きな人が、実はわりと仲の良い自分の友達とできちゃっているような身も蓋も愛情も友情も倫理も正義もないようなシンプルなこの世界で、どうやったら楽しく生きられるのだらうか」というようなものです。

もちろん実際は、問題設定自体、ここには書けないような言葉で表現されていました。
「天誅」とか「あのポエム野郎が!!」とか「尊皇攘夷」とか「金芝河」とか「17条憲法」とか「完全自殺マニュアル」とか「ソウル物産」とか、あまり穏当ではない言葉が飛び交っていました。
ある程度合意に達したものとしては、「ま、いろいろあるけど、元気がないのは良くないね・・・」と「シンガポール麻雀のドラはムカデとか猫とかの動物だ」というようなことだった気がします。

こういう話って、他の専攻の方々と話すと面白いですね。
自分が想像もしなかったような論理展開が見られて大変勉強になりますし、また、相手が知らないであろう知識に依存しないで、どれだけ論理的かつ明晰に話せるのかというような作業を意識的にするのも良いことだと思います。

というわけで、明日はカルスタの家元吉見俊哉氏の出張講義がありますが、はっきり申し上げまして、そんな体力は残っていません。
親分に頂いた二冊の本でも読もうかと思います。
空中俊哉チョップ見たかったんですけどね・・・・・
来週には、「世界と言語は論理形式を共有している・・・」みたいな集中講義もありますし・・・