頭突きと青春

師匠が異様な熱心さで推奨していた「パッチギ!」をみました。
1968年は、様々なところで、様々に描かれてきましたが、この映画はその中でも最上の部類にはいるのではないでしょうか。

パッチギ ! スタンダード・エディション [DVD]

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とりあえず思うのは、昔の高校生って喧嘩強かったんだなー、ビー玉を口につっこんでから殴るなんて、誰が最初に考えたんだろう、っていうか、昔の高校生はビー玉持ち歩いていたのか・・・・みたいなことですが、だんだんとヒロインの女の子の可愛さに興味関心は移っていきました。

沢尻エリカという人らしいですが、ほんと可愛いですね・・・・・・・でも、在日朝鮮人のヒロイン役に、フランス人のハーフってどうなんでしょうか。
いや、フィクションなんだから、アメリカ人がやろうがカイヤがやろうがどうでも良いですが、実際はフランス語ペラペラだと思うと、なんかやり切れないものがあるのは私だけでしょうか(カイヤはプロレスラーになるそうですね、良かったですね)。

同じ時代の佐世保の同じ世代の人々を描いた映画に「69」があります。
原作は、ドラゴン村上です。
こちらもとても面白かったのですが、パッチギの方よりも流血が抑えられていますね。

ところで、二つの映画の共通点として、高校生がとにかく主人公がギターを持とうとするのですが(69ではクラプトン、パッチギではフォーク・クルセイダーズ)、ほんとうに当時はそういうものだったのでしょうか。
なんか不思議です。

この時代って、洋楽にまったく無関係な題名つけたり、「ノルウェイの森」とかって誤訳してみたり、とにかくめちゃくちゃだったわけですが、少年少女たちは、しぶとくバンドを組もうとするんですよね。

というわけで、68年を描いた佐世保、京都と見てきたのですが、やっぱり東京がどうなっていたのかが知りたいですね。
誰かなんか書いて、映画化されないでしょうか。
イムジン河は、ほんとに良い曲です。

で、今、気づいたのですが、師匠と話している時になんか違和感があったのですが、二人とも監督を井筒和幸ではなくて、井筒俊彦と呼んでいたんですね。
井筒俊彦は下品」とか言ってしまいましたが、周辺にムスリムムスリマがいなかったことを祈ります。