楽しい旅行

所属分野の先生・先輩・学友の皆様が勢ぞろいで、年度始め恒例の小旅行に行って参りました。

今年は益子。
最初に聞いた時も下見の時も、「正直、微妙・・・」という感想でした。
ですが、SKM先生に所縁のある土地で、回る予定の寺院・施設・レストラン・ホテルのほとんどが、普段から先生が良くご利用される場所らしく、大変面白いものでした。
また、お世辞ではなく、幹事のIM君が仕切りまくり、時に迷いがちな哀れな子羊の群れを導いて下さったおかげで、とても快適で楽しいものでした。

それにしても、千年以上前の秘仏を見せて頂いたり、内陣にまで入れて頂いたり、普通はのぞき穴から覗くだけの閻魔堂の中に入れて頂いたり、仏教ホスピスの中で詳しい説明を聴かせて頂いたり・・・と、宗教的コネってすごいんですね。

私の場合、これまで、寺社なんかは、ボケーと通りがかりに見るだけで、だいたいは、忌々しい階段を上った先に忌々しい鳩がいて、なんか紐があるので鐘を鳴らしてみたりして、渋滞するから早く帰るか・・・・というような印象ばかりで、20分も経てば何を見てきたのかも覚えていないのが普通でした。

でも、宗教専攻に所属して、全くの他人としてではなく、色々な方々のコネを通じて宗教施設を一歩踏み込んで見られる様になると、上のような胡乱な印象を抱くようなことは一切なくなりました。

ここ2年間くらいで、このような形で見た宗教施設は、どこにどういう方がいて、どういう風に話したりしていたか、みたいなことを全部思い出せるし、それが朝か夕方か雨か晴れか霧か冬か夏か、自分の横には誰がいて誰がいなくて・・・みたいなこともセットで記憶しています。

色々ありますが、決して嫌なものではありません、こういうの。生駒山で心の準備もないままに出くわした実存的かつ宗教的脅威でさえ、今では多少はポジティブに捉えられないこともありません。

この先5ヶ月くらいの間に、オフィシャルなものだけで、比叡山・鞍馬・貴船と立山と遠野の3つが予定されていますが、どれもこういう風になれば良いですね。

というわけで、ちょっと早めの誕生日プレゼントとして、先月IM君と三人で2日で1000kmを走り倒した偉大なるOD先輩から埴輪を頂きました。
本当に嬉しいです。
深い意味は一切ありませんが、「スーパーひろし君」と名づけてみました。授業で答えられそうな時に、これを前に立てておきます。