獅子王くらいならばどうでもいいんだけれど・・・
というわけで、結構、ぶっ飛んだニュース。
英国人の4人に1人がチャーチルは架空の人物=6割がホームズは実在
4日明らかにされた英国のテレビ局の調査で、同国民の約4分の1がウィンストン・チャーチル元首相を架空の人物だと考え、シャーロック・ホームズを実存の人物だと信じている人が約6割に達していることが分かった。
調査によると、12世紀のイングランドのリチャード獅子王が想像上の人物だと思っている人は47%に上った。23%が第2次世界大戦でナチス・ドイツと戦ったチャーチル元首相は想像上の人だと考え、同じ割合の人がクリミア戦争で活躍した看護婦のフローレンス・ナイチンゲールは実存しなかったと答えている。
英国で最も有名な文豪の一人、チャールズ・ディケンズがその小説と同様に想像の産物だとした人も3%いた。
また、インドの政治指導者マハトマ・ガンジーやワーテルローの戦いでナポレオン軍を撃退したウェリントン公も、架空の人物と思われている10位以内に入っている。
一方で、サー・アーサー・コナン・ドイルが生み出した名探偵、シャーロック・ホームズが実在の人物だと答えた人は58%に上り、W・E・ジョンズの航空冒険物語の主人公ビグルスが実際にいたと思っている人が33%いた。
調査はUKTVゴールドが3000人を対象に実施した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080204-00000064-jij-ent
「シャーロック・ホームズが実在の人物だ」というのはものすごい分かります。
私も小学生の頃は信じてました。
つい先日までは、御手洗潔も京極夏彦も赤川次郎も実在だと信じていました。
ところで、この逆のタイプの「実在人物→虚構」ってのは、どういう論理なのでしょうか。
リチャード獅子王くらいならば、どっちでも良いんです。
同時代の日本を考えても、それこそ、源義経がジンギス汗になったりしているわけだから、似たりよったりですよね。
でも、ウェリントンとかチャーチルとかって、つい最近の人じゃないですか。。
いったいどういう過程を経て、こういうイメージが作られたのでせうか。。
しかも、ディッケンズまでも虚構扱いにしちゃって。。
オリバー・ツイストはどうなるのでしょうか。。
ところで、この記事、「実在」とするべきところが、意味深げに「実存」としているのですが、これには意味があるのでしょうか。
ひょっとして、ナイチンゲールは「実在」したが、本当はあんまり看護活動もしていなかったようだし、どちらかと言えばロビー活動で有名になった人だし、神の前に立つ単独者とは言えないため「実存」していなかったとイギリス人が考えているわけないですね。