楽しい荷造り
というわけで,12時間後に南欧をバガボンドしながら,イベリア半島の住人を困らせているという伝説の龍を退治し,世界の果てに伝説の指環を捨てるのに出かけるための伝説の荷造りの真っ最中です。
鉄則は「できるだけもっていかない」だそうです。
まあ,RPGでも最初は「ヒノキの棒」と「布の服」くらいしか,持ってないですしね。
しかし,40リットルのリュックなのですが,今になって「予想以上に持っていけない」ことが判明しました。
万全に備えて買ったものが,ちっとも持っていけなかったり,サイズダウンを余儀なくされています。
バスタオル → タオル
登山用以外のズボン → 登山用ズボンをバガボンド用ズボンと捉え直すことに
シャンプー → 石鹸
リンス → 石鹸
シェービング・クリーム → 石鹸
洗濯用石鹸 → 石鹸
mp3プレーヤー → 自分で歌う
登山用ステッキ → かな~り邪魔だけど買っちゃったし,とりあえず野犬退治用の「ヒノキの棒」として捉え直すことで認知的不協和を解消。
寝袋 → これが一番邪魔なのですが,教会の廊下とか廃屋とか,ハードボイルドな寝床が予想されるので,なんとか死守。
ニコンのカメラ → 思わずサイバーショットにしかけましたが,しかし,持っていかないわけには行きません。それにしても,一眼レフなんぞを買わなくて良かった。。
布の服 → 乾かないので「ゴアテックスの服」に。唯一の昇格。
ナイフ → できれば龍退治に備えてグルカ・ナイフくらいは持って行きたかったのですが,邪魔だしバスクあたりで逮捕されそうなので,彼女に借りたヴィクトリノックスに。しかし,あらためてヴィクトリノックスで遊んでみると,これは便利ですね。グルカナイフじゃ,「攻撃」くらいしかできませんよね。でも,ヴィクトリノックスなら,ハサミまでついてます。
巡礼路ガイド → 無理。重い。その場で,「サンチャゴ→」という矢印を探せば,それで十分(のはず)。ほんとに困れば,村人に洞窟を聞けば大丈夫(のはず)。
読もうと思っていた本 → 巡礼者は本は読みません。だいたいガイドも持って行かないのに,読書用を持っていくわけにもいかないですし。
ちなみに「巡礼路に捨ててあるものランキング」で常に上位を占めるのが,パウロ・コエーリョ『星の巡礼』だそうです。
30カ国語以上に翻訳されているだけあって,世界中の言語のものが捨ててあるそうです。
中学生のとき以来,何度も読みかけているのですが,いつも「種子の体操」だかなんだかで,すぐに眠くなってしまいます。
・・・・と,こんなわけで,愉快なものは何一つ持っていけなくなりました。
それにしても,ドラクエとかFFとかメタルギアの方々って,とりわけ終盤には物凄い量のアイテムを持ってますが,あれってどうやって運んでいるんですかね。。
家一軒とか,少なくともキャンピングカーくらいじゃないと,一歩も動けない気がするのですが。。。
ちなみに,サイズダウンをしたものを詰めたリュックをしょってみたのですが,それでも一歩も動けないくらいに重いです。
うーん。。。。
巡礼の最後の方になると,意味がないと分かりつつも,鉛筆の後ろの方すら折って荷物を軽くするそうですが,私はいったい何を捨てることになるのでしょうか。。。
ヒノキの棒かな。。。