1分31秒でブルカ問題を解決する方法

そんなわけで、以下のようなニュースに心を痛めていたわけです。

ブルカ問題です。

個人的には、国がこういうものを禁止するということ自体が、感覚としていまいち分かりません。

しかし、フルフェイスのヘルメットで銀行に入ってこられるのと同じような文脈で、漠然とした不安を与えるものであることも分かります。

 フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領は08年の改憲を受けて、21日の議会での大統領演説で、イスラム教徒の女性が身体を覆って着用する衣服ブルカについて「フランスでは歓迎されない」と発言した。

 サルコジ大統領は「ブルカは宗教の象徴ではなく、抑圧のしるしだ。フランス共和国の領土では歓迎されない」と述べた。
 
 議会では一部の議員がこれに同調し、国内に居住するイスラム教徒の女性が公の場で、全身をブルカで覆うことが、フランスの世俗主義と女性の権利を侵害するものではないかと主張し、特別調査を求めている。

 だが、仏ムスリム評議会(French Council for the Muslim Religion、CFCM)は、ささいな事柄について国会議員は時間を浪費していると批判している。代表のMohammed Moussaoui師は前週、「(ブルカに関する特別調査は)イスラム教とフランスのイスラム教徒に烙印を押すようなもの」とけん制した。

 一方で、パリ(Paris)のグランモスクの代表、Dalil Boubakeur師は、「(大統領の考え方は)フランスの世俗主義と共和主義にかなっている」として、サルコジ大統領を支持している。

まあ、予想通りの主張と展開といったところでしょうか。

一方、米帝の大統領は以下のような感じだそうです。

■オバマ大統領とは意見が分かれる
 
 この件に関し、サルコジ大統領はバラク・オバマ米大統領とは一線を画している。2週間前に訪仏しサルコジ大統領と会談したオバマ大統領は、「西洋諸国は、イスラム教徒が適当と考える宗教的行為を妨げないようにすることが重要」と語り、女性のイスラム教徒がヘッドスカーフを着用する権利を擁護した。

 これに対し、サルコジ大統領は「公務員は、カトリックであろうとユダヤ教徒であろうと、ギリシャ正教プロテスタント、イスラム教徒であろうと、宗教的なものは身につけてはならない」と反論。また、ヘッドスカーフは、自分の意志で着用する場合には認められる、と付け加えた。

■2004年にはヘッドスカーフを禁止

 推定500万人と欧州最大のイスラム教徒人口を抱えるフランスでは04年、世俗主義を擁護するため、公立校でヘッドスカーフなど「明白な」宗教的シンボルの着用を禁止する法案が可決された。

 08年には、フランス国籍を申請したイスラム教徒のモロッコ人女性について、ブルカを着用しており夫に「服従」した生活を送っているとの報告があったため、申請が却下されるという事件があった。

 公式データはないが、フランスでブルカを着用している女性は数千人いると推定されている。

ライシテ、市民宗教、公共宗教、見えざる国教・・・様々なキーワードが浮かんでは消えていきます。

仏帝と米帝、同じ共和国とは言え、トクヴィルの指摘以来、まったく異なる社会政治的構制がありうることの証左として、このブルカの問題も理解することができるかと思います。

それでは、われわれ日帝の立場からは、どのような解決策を出せるのでしょうか。

個人的には以下の実践ではないかと思います。

思想が行動を規定するのではなく、行動によって思想が規定されるべきです。



どうでしょうか、この宗教的象徴でもなければ、抑圧のしるしでもない感じは。

「ブルカは宗教のシンボルではなく、従属の象徴、女性蔑視の象徴」というサルコジ親分の批判など、まったく受け付けません。

むしろ、日焼けを気にする女性が積極的に買い物に出かけゴルフをできるようになる点で、自由と解放のイコンになります。

サングラスが可動式というのも、伝統と技術の調和といったイメージを喚起します。

値段だってむちゃくちゃ安いです。

2つで6000円ですからね、だいたい50ユーロでしょうか。

ロクシタンあたりで忌々しいケア用品を2つも買えば一瞬で蕩尽されてしまう程度の金額です。

しかも、ロクシタンを使ってもフランスにおけるムスリム問題は解決されません。

むしろ「フランス的なもの」の促進に無自覚に手を貸すことになってしまいます。

仏議会は公聴会等の形で日本直販に実演販売をやってもらうべきではないでせうか。