夜が明けたら
一日洋書を睨んでいると、どうしても音楽を聴きながら、ということになってしまいます。
エコによると音楽を聴きながら勉強できる人とそうでない人を、研究内容・スタイルに基づいて分類していましたが、私の場合、明らかに前者だと思います。
しかも真横の人に話しかけられても聞こえないくらいの爆音じゃないとだめです。
洋楽はいいけど邦楽は駄目な人とか、クラシックは良くてもpopsは駄目な人とか色々あるみたいですが、私の場合はとことん暗い曲じゃないと駄目なようです。
ヴァン・ヘイレン、ELP、ダウン・タウン・ブギウギ・バンド、AC/DC、ワーグナー、ケミカル・ブラザーズ、アラニス・モリセット、ノラ・ジョーンズ(どうでもいいけど眠くなる)、Sixpence None The Richer、ミシェル・ブランチなんかは基本的に明るいので、聴いているうちにだんだん勉強しているのが馬鹿馬鹿しくなって、気がつくと出かけている場合が多いようです。
とくにチューリップの白痴みたいな歌を聴いていると、オーストラリアかカナダに語学研修に行こうかと思うくらい知性が吹っ飛びます。
やっぱり、レッチリ、バッハ、マイケル・シェンカー、レディオヘッド、フィリップ・グラス、ボブ・ディラン、リンキン・パーク、マリワナで逮捕される前の井上陽水、マイケル・ナイマン、ビョークなどの暗くて貧乏くさいタイプの方が良いようです。
Karma Policeなんか聴いていると、「オックス・ブリッジでたのに、こんなんなっちゃったやつがいるんだ、しっかり勉強しよう・・」というプロテスタント的焦燥感がわいてきます。
で、先日、友達の暗くて可愛いめがねっ子が教えてくれたのが浅川マキです。
今までもCDを見たことはあったのですが、美人じゃないので買いませんでした。
森田童子よりもぜんぜん暗くて、ちょっときしょくて、ページをめくる気力もなくなってきます。
コッコと林檎と鬼束ちひろの先祖みたいなものでしょうか。
やっぱりこれくらいじゃないと、この高度資本主義社会で院生なんかできませんね。
70年代にでてきた人で、寺山修司が発見したようです。
寺山は一部の若人には人気があるようですが、私はどうもあのガダルカナルタカみたいな顔が好きになれなくて、今まで彼の本や演劇に全く興味を持ったことがなかったのですが、それなりに見る目あるんじゃないでしょうか。
90年代くらいから、芸風はフォークからジャズに変わったようですが、浅川は今でも活動しているようです。
そういえばおとといゼミコンで朝の三時までカラオケやってましたが、みなさん古くてマイナーな曲を良くご存知でした。
指導教官はスピッツが好きだとおっしゃりながら、天城越えを歌っておられました。
私も最後の方にネタがなくなった時に浅川マキを歌おうか迷ったのですが、宴会開始後9時間近く経過していたので、みんなの空元気を一気に吹き飛ばしてしまいそうだったので「ルビーの指輪」にしときました。
ちなみに昨日今日は、
世界を売った男(デヴィッド・ボウイ)
黒の舟唄(長谷川きよし)
Paranoid Android(レディオヘッド)
八月の濡れた砂(森山良子)
ワルツ・フォー・デビー(ビル・エヴァンス)
怨み節(梶芽衣子)
フェイント(リンキン)
Angie(Rolling Stones)
私は泣いています(りりィ)
Moonlight Shadow(Groove Coverage)
ファイト(福山ヴァージョン)
Gimmie!×3(イングウェイ・マルムスティーンヴァージョン)
翳りゆく部屋(林檎ヴァージョン)
という保守的なローテーションです。