顔が同じだからさ・・・

というわけで、「アップルロード」などという、いかにも百姓が頭つき合わせて考えだした名前の道があって、「新聞」という普通名詞と「中日新聞」という固有名詞が等価値になってしまうような所でいろいろ勉強してきたわけですが、痛感したのは午前六時の出発を控えて、特に幹事なんかをやる場合に、いくら楽しくても前日に1,2時まで宴会をしていてはいけないということです。

そしてまた、サクロンというのがこんなにも効くものだということを、やっぱり酒飲みというのはこういう薬を常備しているだということを、にもかかわらず百草丸とか、高野山のレディースのグループみたいな名前の錠剤とか、そういう危ない薬に手を出す人々が自分の周りに大挙して存在していることも勉強しました(そういえば初日の宴会が終わった後、部屋の片隅に「エクスタシー」が落ちていましたが、あれはなんだったのでしょうか・・・)。

5日間もみんなで一緒にいると、普段は見られないところが見えてくるのが楽しいですね。
というか、見られてしまいましたね、ものすごく短気なところを。
みんなに「おまえ、すぐに怒りすぎなんだよー」とか言われてしまいました、確かにその通りです。

ただ、ひとつ弁明しておきたいことがあります。
それは皆さんご存知のように、今回、私とまったく同じ顔をしたT氏が参加して下さったわけです、誰がみてもドッペルゲンガーなわけです。
本人たちですら、写真を見て、どっちがどっちか一瞬分からなくなるほど似ている分けです。
写真を撮ってもらうのが面倒くさい時は、お互いを撮影し合えば、それがそのまま自分の記念写真になってしまうという便利な点もあります。

で、問題なのは、多くの人は、外見の類似性を根拠に、無批判に「性格の比較」まで始めてしまうことです。
いったいなにを考えているのでしょうか?
この点に物凄く異議があります。
いったい誰がマット・デイモンジミー大西の内面の比較をするでしょうか?

T氏はものすごく温厚で、女の子に予備の防寒具を貸してあげるくらい優しくて、語り口もものすごく柔らかで、酒を飲んで暴れたり、人が一番気にしていることをみんなの前で言うようなことは絶対にしないということです。

ですが、「顔が同じだからさ・・・」みたいな感じで、私だけが彼と比較対象にされてしまいます。
これっておかしいですよね。

指導教官に至っては「なんでT氏はあんなにまともなのに・・・お前はなんなんだよ、なんとかしろよ」みたいな無茶なことまでおっしゃいます、関係ないのに・・。
一般的に言って、彼と比べられて見劣りしない人というのはあまりいません、それぐらい人格陶冶ができているからです。
なのに彼との強烈なコントラストに曝されるのは「常に私だけ」という点が納得いかないわけですが、こんなところでこんなことを言っても仕方ありませんね、ますます印象悪くなりますね、死者を鞭打つようなものですね。

話はかわりますが、行く直前まで散々雨だ雨だ、登山は無理だ、靴買っちゃったのにどーするよ、みたいな不穏な空気になっていましたが、登山の日になった途端に晴れて、めったに見られないご来光まで見れて、山から戻って靴を脱いだ途端に土砂降りになりました。
これだって本当は私が寝ないで護摩を焚いてイエス氏とムハンマド氏に祈っていたおかげなんですが、みんな気づいてくれないんですよね。

ところで山ですが、可愛い女の子たちと登ったせいかとても楽しかったですね。
ああいう登山ならまたやってみたいですが、たぶん今回のように沢山の女の子が参加してくれる実習というのはあまり無いのではないかという話を指導教官としていました。
冗談で「じゃあ、もう今回で最後にして、やめちゃいましょうか」みたいなことを半笑いで言ったら、一瞬賛同しそうになっていらっしゃいましたが、次回は立山曼荼羅か鳥海山という御座が立ちました。

あと後輩のI氏は、滝行を行っているというよりは、ただの「滝好き」ではないかという気もしてきましたが、まあ面白いので良かったです。
そういえばそのI氏が、K氏やT氏に冥土カフェなどという破廉恥な趣味を教えているようで、けしからんですねなどと言っていたら、自称清純派のN氏(♀)やW氏(♀)まで興味深々のようで、このままだと8月の宴会は「飲み会」というよりは、秋葉で「オフ会」みたいになってしまいそうなのが怖いです。

というわけで、楽しかったですね、もう常用漢字が読めなくなるくらいに酒飲んで遊んできました。
机に10分も続けて座ってられない状態です。
朝起きて、いきなりシャキーラを聴いてしまうくらい元気なのですが、悲しいことにこの元気のやり場がないことです。
ED氏宅でも襲撃して、ボディーボードでも教えて貰おうか思案中です。