You Only Live Twice - 酒中の記録

というわけで、丹波哲郎が亡くなりました。

当然まったく世代が離れていて、リアルタイムで最も古い記憶にあるのは「大霊界」だし、

去年あたりだったと思いますが、大学院の専攻の図書室整理に狩り出された時に、地下の薄暗い本棚を開けたら、山のように彼の本があってひいたくらいのもので、吃驚するくらいに興味もありません。

でも、「いかにも邦画」みたいな邦画を見ていると、だいたい大物の役で彼は出ていて、なんだか迫力のある人だなー、とは思っていました。

英語も話せないのにＧＨＱの通訳やったり、

晩年は５ページ以上台詞のある役はやらないし、

スピード違反で捕まった時に「Ｇメンの丹波だが」とか言ってみたり、

戦前は今では新宿と呼ばれる場所の三分の一が自分の家の庭だったりと、

なんか迫力があって好きだったんですよね。

「００７は二度死ぬ」でも、大変特権的かつ差別的な美男子だし、そのくせ日本の諜報機関のボスなのに丸の内線で移動したりと、うーん、得がたい俳優だったのではないでしょうか。

安らかにＧＯＧＯ大霊界して欲しいです。