ちょっとふり向いただけの異邦人

というわけで、やらなければならないというか、明日は戦争なのですが、やっぱり上手くいきません。
床に落ちていた漫画を読んでしまいました。

ディアスポリス-異邦警察-(1) (モーニングKC)

ディアスポリス-異邦警察-(1) (モーニングKC)


ディアスポリス-異邦警察-(2) (モーニングKC)

ディアスポリス-異邦警察-(2) (モーニングKC)

「ディアスポリス〜異邦警察〜」というタイトルと新宿が舞台というのだけから判断してはいけません。


これだけみると、ついつい「新宿鮫」のような笈を負って上京したけど、いまいち大成できなかった人が喜びそうな、かったるいお話に見えるかもしれません。

でも、これはそんなんじゃなくて、日本最高のハードボイルドであるシティー・ハンターの現代版です。

そしてシティー・ハンターよりも、笑いのセンスがあります。


嫌味でもなんでもなく、最初の数ページを読めば、津軽弁というのがドイツ語やオランダ語やタイ語と並ぶ外国語であるということが分かります。


主人公(表紙の人)の名前が、「ちょっとふり向いただけの異邦人」こと「久保塚早紀」というのも笑えます。


似たような題材を扱った洋物映画に、アメリのオドレイ・トトゥがイギリスのトルコ系移民の悲惨な生活を演じた「堕天使のパスポート」があります。

が、こっちは暗けりゃいんだろ〜みたいな開き直りがあって、それほど面白くありません(あっ、最近じゃダヴィンチ・コードのってことになるのでしょうか・・・)。

堕天使のパスポート [DVD]

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というわけで、移民とかマイノリティとか、そういうことに興味がある方は、是非一度読んでくださいませ。

そういうことに興味のない方もどうぞ。