花嫁人形

というわけで、安穏な日々を手に入れるべく、ぶつぶつ言いながら楽しい翻訳をしています。

今日は、2つの難しい結婚英語にぶつかりました。

アメリカのキリスト教の結婚式で行われる行為のようですが、私はアメリカ人でもないし、キリスト教徒でもないし、結婚もしていないので、なんのことやらイメージがわきません。

具体的には“ceremonial binding of hands”と“exchange of ceremonial crowns”です。

前者は、字面だけ訳せば、「儀礼で手を縛ること」となります。後者は、「儀礼的王冠の交換」です。

一瞬、ウィリアム・スタージェス・ビゲローの実家みたいなボストンの名家の倒錯した三男坊の結婚式とかでは、なんか官能的なアイズ・ワイド・シャット風宗教儀礼をやるのだろうかと思いました。

団鬼六・花嫁人形 [DVD]

団鬼六・花嫁人形 [DVD]

こういうような諸著作を想起いたしましたが、でも、たぶんアメリカの標準的な宗教社会学の教科書に、そんなことを書くわけがありません。

でも、辞書をひけどもひけども良く分かりません。

ふと考えれば、アメリカ人の奥様とアメリカで結婚したキリスト教の牧師様の学友がいらっしゃるではないですか。

あるいは、アメリカ人とは無関係ですが、嫁と緊縛に人並み以上の情熱を傾ける学友もいらっしゃいます。

あるいは、単に縛られるのが好きな学友もいます。

あるいは、縛られた人を写真に撮るのが好きな学友もいます。

というわけで、なんて学友に恵まれているのかと感涙にむせびながらも、一瞬たりとも迷うことなく、牧師様にお聞きいたしました。

で、正解は、前者は司式者が新婦の右手を取って新郎の右手に渡し、新婦がそれを取るときに、司式者に従って誓約の文言を言うという一連の行為のことだそうです。

祈祷書まであたって下さったのですが、おそらく決まった訳語もないそうです。

でも、教科書に、「指輪の交換や司式者が新婦の右手を取って新郎の右手に渡し、新婦がそれを取るときに、司式者に従って誓約の文言を言うという一連の行為は新たな共同性を表象している」とか書いてあったら嫌ですよね・・・・

牧師様によれば、「結婚誓約」とでも言うしかないそうです。

で、後者はどうやらプロテスタントには、あまり見られない習慣のようです。

いずれにしろ、適当な訳語を考えるしかないようです。

ありがとうございました。

ところで、こんな本もあるようです。

恋愛女王―SMに学ぶ88の成功法

恋愛女王―SMに学ぶ88の成功法

中谷氏って、ほんと、なんでもありですね・・・・成功するためにSMするやつって、「倒錯」という言葉では表現しきれない豊かさというか間抜けさを秘めている気がします。

というわけで、順序正しく、成功してからSMするようにいたしませう。