ちゃちゃちゃ・・・

というわけで、「PTAって、なにしているんだろう」と幼少の時から疑問でしたが、親子で歌い継ぐべき日本の歌100選とかを決めていたんですね。

「なんで人麻呂の泣血哀慟歌が入ってないんじゃい」とキレかかってしまいましたが、ひょっとすると、メロディがないと駄目なのかもしれません。

というわけで、いかにも文化庁とPTAが作ったようなリストですが、意外な人があの曲を作詞・作曲していたりして面白いですね。

とりあえず、90番の「むすんでひらいて」の作曲者「ROUSSEU JEAN JAQUES」が気になります。

たぶん、「JEAN-JAQUES ROUSSEAU」なんでしょうが、彼が作曲したとは知りませんでした。

ルソーといえば、「エミール」とか「社会契約論」とか、いかにもPTAが読まずに喜びそうな古典を書いた人です。

が、その実、家族は崩壊、自分の子供は片っ端から孤児院送りにするは、折檻されて鞭で叩かれる喜びに目覚めちゃうわで、もうちょっとがんばれば、サドよりも酷いやつになれただろう、とんでもない人だったことは既に有名です。

で、ルソーは、今でもいそうですが、一時期はミュージシャン目指してパリに上京していて、「むすんで〜」はその時に彼が作ったオペラの中の曲だそうです。

ところで、「不詳」となっていますが、作詞って、だれがしたのでしょうか。

「家族で歌い継ぐ」べき歌らしいですが、歌詞だけ見てると怖いです。

クスリの切れかかった娘がおじいちゃんと暗い部屋でニタニタ笑いながら歌っていたりしたら、なんとなくデヴィッド・リンチで良いですね。

ちなみに、些細なことですが、PTAとか名乗っているわりには横文字に弱いらしく、83「冬の星座」のシェイクスピアSHAKESPEARREのスペルも間違っています。正しくは、Shakespeareですね。

で、24「おもちゃのチャチャチャ」の作詞は、野坂昭如だったんですね。

アルコールが切れた時のニコチン酸欠乏脳症に伴う妄想でしょうか。

「アキラ」の一場面のように、おもちゃが動き出したのでしょうね。すばらしい想像力です。

日本人が日本語で作詞したのに、なぜか吉岡治氏が「補作詞」しています。

「ちゃちゃちゃ」の部分だけが野坂作だったりしたら、笑えますね、天才です。とにかく、名曲名詞です。

また酒中日記 (中公文庫)

また酒中日記 (中公文庫)

野坂氏がどれくらい飲むかは、この本に書いてあります。

他にも手塚から吉行まで、昔の人って、ネットとかなかったせいか戦争に負けたせいか、みんな狂ったように飲んでいたんですね。

特に、渋澤家の番頭の家に生まれた笹沢“木枯らし”左保なんか、一晩で瓶ビール53本飲んだと言ってますが、あんなもん53本もあったら邪魔ですよね。

というか、酒と同量の水を飲んだら死ぬ、とか言いますが、ほんとお酒って吸収されるんですね。

ちなみに、割るものがなくて、ウォッカとかジンをアクエリアスで割ったことがありますが、もうほんと、凄かったです・・・・