T=σUレヽレまωゃ<

というわけで、修士様と博士様の口頭試問が続いたため、必然的に宴会の数が増え、なんだか最近記憶がありません。

というか、今日は午後、自転車で出かけたのですが、一度駐輪してチェーン・キーをかけておいたのですが、戻ってきたらチェーン・キーの暗証番号が分からなくなり、そのまま置いてきてしまいました。

そしたら今度は、そうしていたことを今まですっかり忘れていました。。。どうしよう、自転車。。。

というわけで、翻訳にいそしんでいるのですが、ほんと、次から次へと難題が降りかかってきます。

今度は会話文です。

イギリスの忌々しいメガネをかけた見習い呪術師の小僧の小説とかを訳しているのならば、会話文は出てきて当然です。

小説は小説で、私のような単細胞には分からない苦難が当然あると思います。

昔のアメリカの小説では、黒人の方々は、たいていは東北弁とかお百姓さんのような言葉で喋らされていましたね。

「旦那、オラは・・・」とか言っちゃったりして。

工夫なのでしょうが、ちょっと悲しい工夫です。

最近なんかだと、アメリカの場合、白人の方がお百姓言葉が似合う気がします。ブッシュとかラミーとか。

と、それはさておき、題名にsocial contextとか書いてある暗い本には、基本的には会話文は出てきてません。

で、出てきたとしても、だいたいは具体的属性を捨象された架空の理念型的アメリカ人とかで、彼が、具体的属性を捨象された架空の理念型的神秘主義に入れ込み中の友人なんかに、「神秘主義とかよめておけば」みたいな具体的属性を捨象された架空の理念型的軽口を叩くわけです。

Oh, come off that mysticism kick. I liked you better when you were a drinking buddy.

ですが、なんせ訳者には具体的属性を捨象された架空の理念型的米国人の友人とかはいないわけで、いったいどういう口語に訳せばよいのか分かりません。

さらに、日本語に関しても、自分が口語だと思っているのが、果たして皆が口語だと思っているかは謎です。

つい先日、学友がゼミのレジュメに、トマス“見えない”ルックマンの論文に出てくるドイツ人親子の会話を訳出した際に、“so what?”を「それが何か?」としました。

非常にハードなスケジュールの中で徹夜で作ったレジュメだったのですが、他の人にとっては、そんなこと知ったことじゃありません。人の不幸は蜜の味です、特にゼミ中は。

「ドイツ人は文語で喋るのか?」とか「オタクみた〜い、っていうかオタクか・・・」から始まって、「レジュメは巨大掲示板サイトじゃありません。壷に帰って下さい」まで、半日いじくられ、挙句今では、院生室で文語で彼に話しかけるのが静かな流行になっています。

あるいは、“Southern states of America”を「南アメリカ」と訳して、「おどれ、フォークナーはバティストゥータと球蹴りすんのか!?」みたいになって弾劾裁判にかけられた方もおり、なかなか厄介です。

というわけで、件の訳文ですが、

ちょっと、神秘主義なんかやめておきなさいよ。私はお酒を飲む相棒だった時のあなたの方が好きでしたよ。

とかにすると、なんか水谷豊とかがコート着て縁なしメガネで出てきそうです。

なので、

おい、神秘主義なんかやめちまえよ。おれは飲み仲間だった時のお前の方が好きだったぜ。

とかにしてみるのですが、なんか書いていて恥ずかしいですね。

というわけで、安穏な日々はまだまだ遠そうです。

でも、この先、具体的属性を捨象された架空の理念型的ギャルとかが出てきたら、

ゥェスレ→は、説教を行った土地に、新たな入信者σ⊃ミッ├乂冫├を確実にするためσ“勹ラス”を設置す∧〃きた〃と主張した

とかやらなくちゃならないんですよね・・・・た、楽しい、うふふふ。