嗚呼、お筆先・・・
というわけで、うなりながら文章を書いおりました。
で、ひと段落して見直したところ、自分ではまったく書いた覚えのない単語が目に飛び込んできました。
愚民宗教
・・・いったい何を指しているのか分かりませんが、なんとも魅惑的な恐ろしい単語です。
なんでこんな造語が出てきたのでしょうか。
夢枕にシカゴ・ベアーズを応援したせいで荒れたベラでも立ったのでしょうか。
文脈から判断するに、たぶん、民衆宗教とか民俗宗教が当てはまりそうです。
別に「多くの国民の間に手の込んだ高度に愚かな宗教がある」とか言いたくなるような研究はしておりません。
ひょっとしたら、先ごろの納豆騒動を思い出して、無意識に書いてしまったのかもしれません。
先日拝見させて頂いたシンポジウムでも、「「慰霊」や「追悼」は、ずい分色々な意味合いが付着してしまったようだが、今後、これらの語は分析概念として用いるべきか否か」という議論がなされていました。
慰霊と追悼ですらこうなのですから、愚民宗教なんて言ったら恐ろしいことになりそうです。
ちなみに、多くの人がそうだとは思いますが、私のPCも、ご多分にもれず、自分用特殊単語が登録してあります。
Kを押して変換すれば、キリスト教、カトリック、教会志向型宗教というものから、神上がりなどという有難いものまで出てきます。
人気はSで、これで変換すれば、宗教、世俗化、シンクレティズム、社会なんかがでてきます。
ちなみに、bはブリコラージュとベックフォードとバスティードなのですが、一度、発表前日に、学会レジュメに「ブリコラージュの論じた宗教的ベックフォードは・・・」という無茶苦茶な箇所を発見して嬉しくなった記憶があります。
ですが、Gを押して「愚民」とでるほど荒れた生活はしていないつもりです。
とりあえず、ちゃんとすべて読み直した方が良いですね。
キーボードって怖いですね。
先日、先輩も話題にされていましたが、「レジュメ」なんかも表記が微妙に異なります。
ある仏人日本研究者が書いた文章で「レズュメ」と書いてあってビビッた覚えがあります。
衆目が一致しているのは、「レジメ」はださい、ということでしょう。理由はありませんがなんか嫌です。
あと、ハンド・アウトも「ビラ」的ニュアンスがして、なんだか涙が溢れてきます。
「レジュメッ!」とかの方がまだ面白いです。