スズキさんの冒険と回心
というわけで、巴里の200万大衆はどうやらニュースというものをそれほど必要としていないようで、最近は毎朝、アル・ジャジーラを見ています。
で、2007年も終わりなわけで、アル・ジャジーラも世界中の人々に、「今年どうだった、で、来年はどう?」というようなことを質問していました。
イラク人民なんかは、利害がからんでいるせいか、多くの人がアメリカ大統領選について話していました。
「これぞフェダイーンの末裔、流石だな」とか思いながら、ハンチントンの悪い冗談などに思いをはせながら、見ていると、
突然、
わけの分からない黄色い電車が走っています。
西船橋が限界かも、
っていうか12月31日に巴里でアル・ジャジーラで千葉県船橋市東船橋の風景を見るのって変なの、
千葉県東船橋市じゃだめだったのかな。。
大阪かどっかの西天満東と東天満西みたいな関係なのかな・・・・・・・と思ったのもつかの間、
なんだか、ものすごい迫力の日本人が映っています。
下のほうには、スズキさんという名前も出ています。
そしてスズキさん、なにやらど派手な鳩の模様の服を着ています。
ひょっとして、これがスズキさんの休息と遍歴―またはかくも誇らかなるドーシーボーの騎行の「あのスズキさん」だろうか、
アル・ジャジーラで世界に向かって、
「たとえば、通常ならば20分かかる道を15分で走ったとしよう。たかが5分かもしれない、
だが、この5分は自分の死から奪い取った非常に輝かしい5分なのである、
そして、国家というものは、こうした速度術あるいは加速術を常に人民から取り上げ独占しようとする、
ナポレオン3世の手先のオスマンが巴里から奪ったのは路地裏にあった固有の時間の流れなのだ、
日本でまだ国家が独占していないのは犬死する権利くらいのものだ」
みたいな明晰判明なメッセージを発するのかと思ってわくわくしちゃいました。
が、どうやらそのスズキさんではないようで、ど派手な服と思ったのは、牧師様の衣装でした。
ああ、だから鳩が下向いているのか・・・・
と、思いきや、スズキさん、いきなり服を脱ぎ始めます。
すると、下からは、服よりも派手なモンモンが出てきました。
・・・・・・・
さらに、聖書を持つ手がアップで映ると、そこにはケジメをつけたあとが・・・・・・
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・・・・・・・
いったい、アル・ジャジーラは何がしたいのでしょうか。。
スズキさんは回心物語を語っております。
英語だしよく分からなかったのですが、三人ヤクザを殴ったら、慰謝料よこせみたいなことになって、気づいたらヤクザになっていて、でもやっぱりよくないと思った、という意味のことをおっしゃっていたと思います。
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なんか、千葉県柏市出身の牧師様にも、やはり愚連隊→回心→牧師という輝かしく恵みに満ちた経歴の方がいたような。。。
(ただ、こちらの牧師様の名誉のために付け加えておきますと、彼はヤクザになったのではなくて、ヤクザに説教されて悪いことをやめたわけですよね・・・)
わりと、定型のコースなんですね。
というわけで、スズキさんのかくも誇らかなる騎行は、2000年に「親分はイエス様」という明晰判明なタイトルで映画化もされているようですので、ぜひ、ご覧になってみてください。
今年も皆様にはお世話になりました。
来年もかまってやって下さいませ。