ザ・聖地巡礼

というわけで、鷲宮神社じゃない聖地巡礼もフランスでは流行っているわけで、ルルドのドキュメンタリーが放送されるようです。

信仰と医学の狭間 ルルド
 2008年1月24日(木) 02:38〜03:38

年間600万もの人々を集める世界有数の聖地がフランス南西部にある。1862年にバチカンから公認された聖地ルルドである。ルルドの泉の水で身体を清め、祈りを捧げると不治の病も癒されるという奇跡が伝えられている。医学では説明不可能な治癒の事例が報告され、仏教徒やイスラム教徒など宗教を超えて、病や障害からの回復を願って人々が訪れる。

ルルドが多くの人々を集めるのは、奇跡への期待ばかりではない。傷病者が、医療の対象としてのみ扱われる「患者」でいることから開放され、同じ仲間との連帯感を感じられる場でもあるからだ。
番組はルルドに集まる人々を通して、“人は何によって癒されるのか”を探る。

http://www.fujitv.co.jp/nonfix/library/f563.html

1858年2月11日に御出現があって、今年はそれから150周年なので、そのからみもあって放送されるのだと思います。

パリの教会にも、そこら中に、巡礼を呼びかけるポスターやフライヤー(って言うのだろうか)が置いてあります。


細かいことですが、「バチカンから公認」というのは、微妙なニュアンスをもって理解する必要があります。

バチカンが、出現を否定することはあっても、「出現」それ自体を「公認」することはないはずです。

当地における「マリアへの崇敬」を認め、「聖母に捧げる礼拝堂の建設」などを認めることはあっても、あるいは管轄の司教区が認めることはあっても、バチカンが、そこにかつて「イエスやマリアが現れたこと」を「事実」として認定することはなかったような気がします。

聖遺物と同じような位置づけです。

もちろん、一般レベルでは、事実上は「出現の公認」として理解されるわけですが。


それにしても、年間600万というのはすごいですね。

ちなみに、フランスの巡礼ランキングだと、

 1位 パリのノートルダム

 2位 パリのサクレ・クール

 3位 ルルド

となっています。

が、1位、2位のパリという地の利や観光性、そしてその反対のルルドの行きにくさを考えると、この3位というのは凄いですよね。

ちなみに、ホテルのベッド数ランキングも、パリについで第二位です。

というわけで、こちらの浩瀚な書物を再読しておきませう。

ルルド傷病者巡礼の世界

ルルド傷病者巡礼の世界

まあ、私は見れないんですが。。

ちなみに、今、調査に入っている巡礼地にも昨年末に「フジヤマ・テレビ」が取材に来たそうですが、そっちも見れないんだろうな・・・・

ばたっ・・・・・