学校が・・・・・
というわけで、学友が教えてくれたのですが、今度は学校がパリから僻地に移転するそうです。
1月25日にエルヴュ=レジェ学長が行った移転に関する説明会によれば、Raspailの建物は、アスベスト除去作業のため、EHESSおよびMSHは、2008年9月までに、完全に立ち退かなければならない。
その後、54 Raspailは売却されるとのこと。
移転先の候補には今のところ2つの選択肢があり、
1つは、2012年完成予定の Cité des Humanités et Sciences sociales (Aubervilliers)に直接移ることですが、教師たちの反対にあっている。2つめは、La Poste が2008年6月に廃棄予定の18区 rue du pré の建物にうつすこと。
2つ目の選択しになったとすれば、105 および 96 との兼用になりますが、いずれにしても2012年までには Aubervilliersに完全に移転するとのこと。
ということは、夏に帰国して、再び返って来ると、学校がなくなっているんですね。。
しかも、反対派の先生方によれば、まだぜんぜん建物とかなくて、設備が整う見込みがないそうです。
たしかに、2012年に完成予定の建物に2008年に移転するのは、やや無理があるような気がするのですが。
で、エルヴュ=レジェ学長によれば、「最大の問題はアクセスの悪さ」だそうです。
カルト・オランジュも、ゾーン3まで買わなければならないとか。
だんだん、わくわくしてきましたね、学長・・・・・
ちなみに、このAubervilliers、いわゆる熱い街というやつで、高い犯罪率、とりわけ殺人の多さで有名だそうです。
うーん、すごいところ選びましたね。。。
なんだか、生まれつき、首都の鬼門にある学校に縁があるようです。
ひょっとして、似たような都市伝説が生まれちゃったりするのでしょうか。
ここは一つ、専門も専門ですし、いくつか検証してみませう。
まずは定番ですが「開かず系」とかできるんでしょうかね。
我が校には山ほどありますね。
でも、一番怖いのは、住人がいるはずのに開かないお部屋とか、留学生と思しき集団が張ってはいけないところに張ってあるテントに夜中に帰っていったりすることではないでしょうか。。
どうなんでしょう、ヨーロッパ人の文化資源リストでは、「開かず系」は下の方なのでしょうか。。。
少なくともイギリスとかならざくざくありそうですが。。
ちなみに、私が酔っ払って夜中に草むらの中でメタルギア・ソリッドしていたところを学友に発掘していただいた追○宿舎には、開かずの間があるそうです。
ゴン中山氏も、部屋は違うのでしょうが、こちらの宿舎にお住まいだったことがあるそうです。
なんでも、住んでいた学生が自殺し、それ以後、その部屋からすすり泣きが聞こえるようになり、「開かずの間」になったけど、今ではすっかり改装され、何も知らない学生が住んでいるそうです。
都市伝説のお手本のような説話ですが、「うーん、まあ、あり得るかな」というところでしょうか。
でも、パリの学生宿舎では難しいかもしれませんね。
シテに行けば、それこそ、ル・コルビジェ氏が日本人にプレゼントしてくれた、都市伝説というか「ただの伝説」というか「むしろ武勇伝」といった方が良いような奇怪な建物がありますしね。。
あとは、どこの宿舎か知りませんが、建設時に事故が多発したため、11号棟まであるのに、2号棟だけない宿舎があるそうです。
これもフランスでは無理っぽいですね。
フランスの現場事情は知りませんが、道を歩いていると、普通に上からペンキがふってくるような所です。
なので、「建設時に事故のなかった建物」が建つのは、ほぼ奇蹟ではないでしょうか。。
「ランニング幽霊」とかありましたね。
ある宿舎の周りを夜中に走り回っている元陸上部の幽霊だそうです。
ゴール・テープを作ってあげたらいなくなったとか。
なんだか、百鬼夜行抄なみにゆるい話ですが、フランスはあまりランニングの習慣もないようなので難しいかもしれません。
ちなみに、この宿舎の近くでクラッカーならすと、また走り出すらしいです。
「猿壁十字路」という交差点では夜な夜な幽霊が飛び交っているので異様に事故が多いというのもありました。
でも、あの街は、そもそも事故が多い気がします。
たぶん、「猿壁」という名前が妙な喚起力を秘めているのではないでしょうか。
『毒猿 新宿鮫II』みたいな。。
とはいえ、Aubervilliersという単語の喚起力は、私には測りかねます。。
あとは「人面犬」もでるそうです。
話しかけると人間語を話すとか。。
理系の実験の副産物ではないかという噂がありますが、たぶん、そうなんでしょうね。
それくらいやりかねない人が歩いています。
なんでも良いけど、駐車場まで行く時いつも通り抜ける隣の理系の建物で、しょっちゅう「ヒデが好んでつけていたマーク」のついたバケツが倒れているのですがなんとかならないのでしょうか。
1回はドアを開けてすぐの所に置いてあって、蹴飛ばしてしまったこともありますが。。。
ちなみに、フランスの犬はレストランにも服屋にも普通に入ってくるくらいで、ほぼ人間扱いされているような気がしますので、準人間犬といったところでせうか。
あと、近くの神郡の小学校の裏には不気味な廃屋があるそうです。
なんでも「呪いのビデオ」が出てくる映画の呪いのビデオを撮影したとかしていないとかいう噂があるそうです。
が、某評論家が喝破されたように、それよりも、あの程度のホラーがヒットしたのが一番のホラーのような気がしないでもありません。。。
うーん、なんだか、どれもこれも文化的埋め込み度が強くて、フランスでは流布しそうもないですね。
あとは、私が先輩の先生方から直接聞いたものには、30年前の移転直後には、「野犬」対策のためにバスを降りたら棒を持って歩いていたとか。。
友達なんかと4人くらいで棒もって歩いていたら、軽く初期ドラクエですね。
「あ、やべえ、今日、ひのきの棒しかねーな」
「俺なんか、布の服だよー」
とかやっていたのでしょうか。
具体的な先輩を思い浮かべるとなんだか和みますね。
ちなみに、このお話を聞いた時に、生まれて初めて、「野犬」という単語が発話されるのを聞きました。
しばらく「やけん」というパロールの意味が理解できずにいて、その後、ソシュールの理説が正しいことを確信しました。
言葉は言葉自体として意味を持っているわけではないのですね。
あと、異様に水深の浅い池があります。
そこに飛び込んでも良いけど、中を泳いでいる愛嬌のない魚を釣ると退学通り越して除籍を即ヅモするという噂がありますが、どうなのでしょうか。
ちなみに、他大学からいらっしゃった後輩が教えてくれたのですが、なんでもその大学に昔ものすごい貧しい学生がいたそうです。
で、案の定、大学の池を泳いでいる魚かなんかを食べたら、それを聞いた偉い先生が哀れに思われて、
それ以来、毎年、学生寮に大量にラーメンが届けられるという話を聞いたことがあります。
本当はもっと興味深いお話なのですが、これだけだとあまり面白くないですが、何はともあれこっちの除籍に比べるとうらやましい限りです。
あとは先輩が、戦争が始まったら文系の院生は人間の盾にされることが去年の会議で決まったとおっしゃっていましたが、戦争もそういう会議も院生の平和利用もやめてください。
最後に、より主観的にふぇいたるな噂として、某国の某社会学者の呪いが払いきれておらずに、その弟子筋にあたる人々の○×△が総じて○□△××△に○△□□で、もうこれが本当のAGILだという話を聞いたことがありますが、これからは良い子にするので、これも勘弁してください、神様。。