easyJet

というわけで,ずいぶん書いてなかったのは,あれやこれやの準備をして,寝袋かったり,山ほどチケット手配をしていたためです。

とりあえず,いま決定しているのは,今週から10日弱と来月2週間弱の調査紀行です。

この「調査紀行」って言葉,陳腐ですが良いですね。

1970年代にやはりフランスに御留学あそばされていた某先生の御論文にあって,ものすごく良い言葉だと思いました。

なんというか,先生の御性格を鑑みるに,要するに「じゃけえ,紀行メインの無頼旅行がよぅ,山守さん,弾はまだ、残ってるがよぅ」みたいのが,この一言でひしひしと伝わってきました。


そんなわけで,今週からは,ブルゴーニュ南部とフランス・スイス国境付近をうろうろうろうろしてまいります。

こっちは,既に何度か行っているので,それほど新鮮さはありませんが。

無数のプチ聖地をぶらぶらぶらぶらしてくる予定です。


で,来月は,トゥールーズからリスボンまで,「ぎりぎりヨーロッパ」みたいな場所を横断してきます。

分かり易く言うと,ルルド,サンティアゴ・デ・コンポステラ,ファティマなんかの大聖地にがしがし行ってきます。

もっと分かり易く言うと,要するに「マリア祭り」ですね。

途中で,ザビエル氏の生まれ育ったお城などもあるらしいです。

たしか,ザビエル氏って,お若い頃は相当かぶいていたそうですが。。。

まあ,それぐらいじゃなきゃ,半分沈んだような船に乗って,マカオとか日本まで来ませんよね。

こっちの方は初めての場所が多いし,スペ語・ポル語はかなり怪しいし,しかも某団体とご一緒させて頂くにあたって庶務を行うので,その辺が不安でしょうか。

できれば,フィーゴの家くらいは覗いてきたいのですが,どこにあるのかも知らないし,あるのかどうかも知りません。

最後はリスボンで3日ほど放置されるので,その時に色々悪いことをしようかと思うのですが,人生計画にはリスボンで独りぼっちになる予定は入っていなかったので,今のところ何をしてよいのかはさっぱり分かりません。

「ロカ岬にでも行ってユーラシア大陸西端を見る」みたいな分かり易いことをしちゃいそうな気がしますが,バックパッカーじゃあるまいし,元々ユーラシア住人じゃなくて島民だし,西端とか言われても地球は丸いし,っていうか,そもそも海しかないだろうし,どの程度の感慨が沸くのかは未知数です。

本当は,リスボンからもう一回南仏に引き返して,サント・マリー・ドゥ・ラ・メール(Saintes-Maries-de-la-Mer)という,

やや長めだけど,フランス語を見ると,この場所にマグダラのマリアをはじめとするマリア・トリオが海から上陸したという伝説があることが一目でわかるフランスの人類学者がやたらめったらフィールドワークしまくっている場所にも行って,

年に一回ヨーロッパ中のロマ族が集まってやる大集会を見たかったのですが,

あんまり南欧を往復してジプシー・キングスしか受けつけない体になってしまうと今後何かと不便そうなのでとりあえずは保留しているのですが,

南仏とかってなかなか行くのに精神力が必要だし,だいたいお祭りは年に一回だし,できればこの際に寄ってみたいと思っていて,物凄く迷っています。

まあ,そんなわけで,いまは恐ろしく迷っているのですが,チケットとかホテルとかとりすぎて,何がなんだか分からなくなってきてもいます。

というのも,ヨーロッパ内の移動なので,easyJetとかのヨーロッパ・ローカルの会社のものを使えば,日本の感覚から言うと恐ろしく安いので,どこにでも行けちゃう感じがします。

2万円くらいあれば,アイスランドからハンガリーあたりまで,どこでも行けるんじゃないでしょうか・・・・行きませんがよぅ。

安い理由は,羽が一つしかないとかじゃなくて,手荷物一つから機内のジュース一杯まで有料化するほどの省エネ作戦と買収祭りの賜物のようです。

もともと,こういうラディカルな人たちは好きだし,1時間ちょっとの飛行でいちいちジュース配られるのはものすごく無駄だと思っていたので,これは正解ですよね。

まあ,とはいえ,イギリスの会社らしいので,出てくる飲食物はそこらに落ちてたゴミ・・・・・・・・

まあ,そんなわけで,EasyJetよりもVuelingに期待です。