防火壁
というわけで,なんとかパリとやらに辿り着きました。。
もう,イベント満載でした。
まず,千葉にある空港では,チェックインに1時間以上かかりました。
なんでも,システムがダウンして,しばらくアクセスできないため,発券できない。
で,復旧したと思ったら,今度は,どっかの愉快な人が私の名前ですでにチェックインしている。
前者はたいしたことはないけれど,後者は,不覚にも,ちょっとうけちゃいました。
で,色々ごたごたやりましたが,乗り継ぎ便のボーディング・パスは最後まで発券されず,たぶんシステム不調が原因だから,スキポールで交渉してくれとのこと。
で,インディージョーンズ4は一時間で寝てしまい,仕方がないので,こそこそしながら青姦ものだと思って「まぐわいと街」なる映画みたら,アイダホのトウモロコシ農場に嫁いだ大豆農場の次女あたりが憧れそうなおばさんの寝言を満載した馬鹿映画で,「こういう映画を作ったり見たりする人って,世界の貧困とか歴史の終焉とかをどう思っているんだらうか」などと深刻に考えこんでしまうし,結局シュレック2が一番面白かったです。
で,13時間後,スキポールで乗り継ぎデスクに行くと,結局,オーバーブッキングが原因とのこと。
いつも気になるのですが,なんで航空会社って,オーバーブッキングみたいな舐めたまねをそもそもしても許されるのでしょうか?
で,ぐちゃぐちゃ交渉したのですが,下手をすると5,6時間まつか,アムステルダムで1泊になるかもしれないなどという寝言をいいだす始末。
そんなことになったら,たぶん大麻すいまくって二度と角界に復帰できなくなりそうなので,搭乗ゲートのど真ん前に居座って大騒ぎしまくって,観葉植物的なものを蹴飛ばしたら保安員を呼ばれかけましたが,なんとか最後の1席をゲット。
それにしても,スタンバイの紙が20枚以上ありましたが,なんであんなにオーバーなブッキングをしているのでしょうか。
本当にふざけた商売です。
あらかじめ金だけとっておいて,当日席がありませんなんて戯言,いったいどこの業界で通じるのでしょうか。。。
で,CDGについたら,案の定,荷物が出てこない。
そりゃ,出てくるわけはありませんよね。
オーバーブッキング騒動の時から,これは完全に予感してました。
で,すぐにクレーム・デスクへ行って,観葉植物的なものを蹴飛ばさないようにしながら厳重抗議。
なんせ面倒くさがりやなので,大事なものはすべてスーツケースに入っているので,万が一なくされでもしたらたまったものではありません。
翌日以降の配送になるかと思っていたら,なんとミラノから来た飛行機と同じレーンで出てくるとのこと。
よく分からないけど,まあプチ奇蹟なので,とりあえず良しとして,荷物をゲット。
当初は,電車で帰るつもりでしたが,観葉植物的なものを蹴飛ばしすぎたせいで既にぐったりしていたため,タクシーでさっさと帰ることにしました。
そしたら今度は,乗ったタクシーが事故を起こしてくれました。
というか,軽いカーチェイスをして,お互い幅寄せし合って,最後に接触です。
そりゃ,接触するわ。
サミー・ナセリの映画,見すぎだろ。
アリ・ダエイみたいなうちの運転手と,アンリみたいなおっさんが,道でどなりあいをし始めます。
もう,だるくて仕方ないので,警察を呼びました。
で,15分くらいで官憲が来たので一段落と思ったら,その官憲がダエイの友人だったらしくて,そのことにアンリが厳重抗議。
まあ,「中東の笛」みたいのが鳴るのかもしれないし,気持ちは分かるけど,とにかくだるいし,おれには関係ない。
で,別の官憲が来たら,そもそも人身事故ではない場合,官憲は不介入だとか言い出すしまつ。
ダエイとアンリがカーチェイスしていました,どっちもホームラン級の馬鹿です,祖国に帰りたい,という旨を簡潔に伝えたところ,保険屋がきてめでたく証人に昇格。
連絡先を書けなどというので,ぐったり感を表現するために,名前の欄に「鉄門海証人」と大嘘を書いて,住所も適当に作ったものを書いてやりました。
と,書くとたいしたことはないのですが,これ実際に体験すると,もう,だるさが半端じゃありません。
なんなんでしょうか,欧州。
早く徳川家康みたいのが出てきて,また祖国まるごとサーキットレベルゲートウェイ型のファイアーウォールで防御しないかと思う今日この頃です。