→伝説
というわけで、サンチャゴ・ネタですが、行く前に一番気になったのが、どうやって800km先までの「行き方」が分かるのか、ということです。
ググってみたりしたのですが、大きく意見は二つに分かれます。
要するに、ガイドブックだけでなく、スペイン語や英語で出版されている「ルート・マップ」も買えという意見と、
いや、そんなもんはいらん、現地のあちらこちらに書いてある「→」にしたがって歩けば、おおよそサンチャゴつく、というものです。
で、個人的な結論としては、サンジャンからの「フランスの道」に関しては、ルート・マップはいらない、というものです。
まず、現地には、結構「→」がちゃんと書かれているということがあります。
こんな感じです。
まあ、こういうのが結構な頻度であるので、おそらく迷わないと思います。
ちなみに、パリから歩く猛者のために、オペラ座の前とかチュイルリー公園なんかにもこの→があります。
ただ、ひとつ難を言わせて頂くと、両脇が崖でどう見ても今歩いている道をはずれたら昇天してしまう一本道に鬱陶しいくらに20m間隔で→があったりするわりに、どっちが本道かが微妙に微妙な分かれ道にはなかったりします。
まあ、そういう時でも、朝3時とかでなければ、たいがいは他に一人くらい、でかい荷物を持って杖をついてゴアテックスを装備した人がくるでしょうから、たぶんその人が地元の村人である可能性は恐ろしく低いので、その人についていけば迷わないと思います。
また、仮にルートマップを持っていたとしても、それがどんな感じで書いてあるのかは知りませんが、グーグルアース人間でもなければ、見渡す限りブドウ畑、木、草、土、野犬といったようなランドマークのない場所で、自分がそのルートマップ上のどこにいるのかを認識できない気がします。
また、最悪迷った場合にも、「とりあえず西」という大方針は変わりません。
つく頃には、体の左側の方が右側よりも日焼けして、半身ラテン半身黄色人種という、なんとも言葉にならない事態になっているはずです。
私はかなりこんがり焼けるタイプなので、冗談抜きで、左側から話しかけられる時は、たいてい「フィリピン人?南米人?」と聞かれることが多かったですが、まあ、仕方ないと思える程度にはフィリピン人です。
ただ、気をつけたいのは、たいていの方は、朝6時とか7時とか、スペイン的には完全に夜のうちに歩き始めるわけですが、その日の行程がいきなり森だったりする場合です。
これは、ポルトマリンを7時半くらいに出た時に撮った映像です。
要するに、完全にブレア・ウィッチ・プロジェクトになるわけですが、まあ、こういう場合も、できるだけ魔女探しをしないようにしてゴー・ウエストすれば大丈夫でせう。。