聖地から聖地へ

というわけで,来週,敬愛するAKD兄貴とKB師が日本からいらっしゃることになりました。

1万マイルも旅していらっしゃるので,少しはおもてなしをしなくてはと思って,クレイジー・ホースでも予約しようかと思ったのですが,それだとどうも領収書が通らないし,主旨が本質的に異なるようです。

そんなわけで,聖地を中心にご案内することになり,スケジュールを作って切符の手配などをしているのですが,そこで気づいたことが一つあります。

「だいたい聖地って行きにくい」というのは前から分かっていました。

ルルドとかサンチャゴレベルの気合の入った大聖地だと,リスボンみたいな気合の入っていない首都よりは遥かに行きやすいです。

しかし,フランスでいえば,ロカマドゥールとか,ヴェズレーとか,ル・ピュイとか,アルスとか,その手のなんともいえない中聖地の場合,電車しか手段がないと恐ろしく行きにくいのが事実です。

イギリスのカンタベリーとかも,面倒そうに感じますが,どうなのでせうか。

ストーンヘンジは諦めた記憶があります。

で,これは前々からの実感なのですが,今回特に思ったのは,「パリから聖地へ」ならまだしも,「聖地から聖地へ」というのが,恐ろしく面倒くさいということです。

というか,ほとんどの場合,「聖地から聖地へ行く電車」なんかどこにもありません。

フランス国鉄のサイトで探すと,

いや〜,色々探したんですけど,そんなスピリチュアルなトレインはどこにもねーよ(爆)

みたいなことが赤字で表示されます。

要するに,聖地A,B,Cをめぐりたい場合,

パリから聖地Aへ行って,いったんパリへ戻ってそれから聖地Bへ行き,もう一回パリへ戻って聖地Cへ行くという方法しかないようです。


やっぱ,「聖地のはしご」というのは想定されていないのでせうね。

日本だったら,大山行って,富士山いって,熱田神宮いって,伊勢いって,京都御所いって,四国一周して,厳島神社いっても,そんなにロスはないはずです。

まあ,国がそういう形なのかもしれませんが。

あれでしょうか,フランスの電車網って,京都の地下鉄みたいなもんでしょうか。

千本今出川とかに住んでると,電車めんどくせーよ,みたいに。

京都も,なんで十字型に電車ひいたんでしょうか。

45度ずらしてX型に走らせた方が,少なくとも距離が伸びる分,わずかでも利便性が高いような。。

フランスの場合は明らかで,パリへの一極集中があまりに極端としか言いようがありませんね。


それにしても,フランスのサイトって,ものすごい偉そうに自分のできないことを表示する気がします。

なんといっても,アマゾン・フランスでしょうか。

「3〜5日で発送」と書いてあった本が2ヶ月経っても来ない場合なんかにも,

「われわれの多大なる努力にもかかわらず,貴様が注文した本は入手できません。ってことで,この注文,キャンセルしといたから」

みたいメールがやってきます。

この「多大なる努力」という極めて非フランス的な言葉に毎回大人気ないとは思いつつもカチンとしてしまう自分がいます。

ところで,目下の不安としては,国鉄サイトで200ユーロ以上予約してチケット送付を注文した3人分のチケットが,1枚も届いていないことです。

これまでだと遅くても3日もあれば着いていたのに。

怖いから数えていませんが,注文してから,1週間くらいはたった気がします。

あとは,お二人が帰国される日に,どうもエルフラのストが行われそうな気配があることです。

さらに,あるとすればパイロットのストのような感じなので,被害が大きくなりそうな予感がします。

ま,切り札としてはクレイジー・ホースがありますからね。。。