ロマネスク

というわけで,日本からいらっしゃった巨匠と学友のお2人との楽しい巡礼世俗旅行が先ほど終わりました。

短い期間でしたが,自分でも「いったい誰がこれを実行できるのだらうか」と思うほど予定を詰め込み,そして,お2人が強靭な霊力でそれを完遂されたお陰で,大変たのしく過ごさせて頂きました。

で,すげー色々あったのですが,今回学友と私が掲げた主題のひとつは「霊的な写真」を撮ることでした。

とはいえ,「霊的」という言葉がもつ意味は,自律化が導いた宗教的多様性が顕著なポスト世俗化社会においては非常に多義的です。

そんなわけで,とりあえず,パリのある教会の蝋燭をとってみましたが,あまり霊的な感じがしません。

「ところどころ青いかもね・・・」みたいな雑駁な感想しか浮かびません。

そこで,ややぼかしてみました。

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霊的というか,出来損ないの心霊写真というか,包装紙とかには良いのかもしれませんが,要するに何がなんだか分からなくなってしまいました。

で,まあ,蝋燭系は撮りやすいので他にも色々やってみたのですが・・・・




中にはそれほど悪くないものもないわけではないのですが,どちらかというと癒し系というか,さらには犬神系のようなものあって,われわれが求める修道的冷静の極北とはかけ離れてしまいました。

で,その後も色々と世界遺産などで試行錯誤したのですが,やはりうまく行ったのは現役聖地のロマネスク教会の現役宗教者だったような気がします。