後遺症
というわけで、博論を書いた時の武勇伝というものが、おそらくそれぞれの分野で語り継がれているのではないかと思います。
私の親分の場合、なんせ手書きwww時代だったため、とにかく時間がなかったと。
で、ホテルに部屋を2つとって、一方でしこしこと書いて、できははしから隣の部屋の清書部隊の後輩たちが写していって、3つの正部、合計9冊を作り上げたそうです。
で、当時は製本屋とかも、なんせ野犬がでる土地柄、大学近くのものは遅いため、タクシーで高田馬場までぶっ飛ばして、ぎりぎり入稿したそうです。
この話の何が怖いって、ご本人はあまり語らず、清書部隊に徴兵された方々が愚痴モードでお話になることですね。恨み骨髄といったところでせうか。
あともう一つびびったのは、フランスで書き上げた先生から直接聞いたものです。
ご本人曰く、書いている間中、脳が興奮しまくったかせいかどうか、次第に頭蓋骨が盛り上がってきて、いまだにそれが直らないそうです。
「博論のおかげで背が伸びた」と自慢していらっしゃいましたが、どうなんですかね、頭蓋骨。
これで鬼の研究だったら絶対嘘だと思うのですが、たしかそうではなかったような気がします・・・・
で、私の場合、手書きではなくてワードだし、角が生えることもなかったし、あまりに中途半端で書くのもおこがましいのですが、右目だけ二重になりました。
しかも二重になった瞬間を覚えていて、毎日20時間くらいがんばっていた5日目くらいに、眼に違和感があって、「あ、二重になったかも」という実感がありました。
ただ、困るのは片方だけな点です。
おかげでプチ整形に失敗したとか、手術代が片目ぶんしかなかったとか、片目だけで博論書いたとか、陰口を言われる羽目になりました。
で、もう一つちっとも面白くないわりに深刻なのが、背中と肩が慢性的に痛くなったことです。
特に、マウスを動かしていた右側がもうバキバキで、いまだに動かすのが億劫です。
そんなわけで、ためしに買ってみましたトラックボールマウス。
少々値ははるのですが、常時使っているPCが4台くらいあるので、色々と4種類くらい違うものをかって、2ヶ月くらい試していますが、やはり圧倒的に楽です。
冷静に考えれば、画面で忌々しい矢印を動かすのに、実際にそれ相応に物理的に手を動かさなければいけないのって、あまり賢くはないですよね。
初めてPCを触った人が、下に動かしていって、マウスが机の端に来てしまってフリーズしているような光景は見れなくなりますが、やはり楽です。
こんなのも買いましたが、一番楽なのは次のもの。
親指で動かしまくるわけですが、肘から上を使わないので、すげー楽です。
ただ、これで博論書いたら、それはそれで親指がちぎれるような気はするのですが、それにしたってジャンケンでパーしか出せなくなるくらいの実害しかありません。
それに左手でジャンケンすればよいわけですし、そもそも大人はジャンケンしませんよね。