若年層への浸透

というわけで、個人的に興味深いニュースがありますた。

 

兵庫県尼崎市のコミュニティーFM局「FMあまがさき」で6日から始まった新番組「8時だヨ!神仏集合」のタイトルが、宗教関係者から「誤解を招く」と指摘を受け、13日の2回目の放送から「8時だヨ!神さま仏さま」に変更された。

 往年の人気番組「8時だヨ!全員集合」をもじったタイトルで若年層への浸透を図ったが、“遊び心”は1回限定となり、内容に沿った無難なものに落ち着いた。

 番組のパーソナリティーを務める貴布禰(きふね)神社の江田政亮宮司によると、1回目の放送前にインターネットで紹介された内容を見た宗教関係者から「『神仏習合』を思わせ、よろしくない」と指摘されたという。2回目からは、番組内で流すタイトルコールを変更した。

 江田宮司は「神社と寺についての話が同時に聞けると好評をいただいており、できるだけ番組を続けられるよう、誤解を招かない形で放送していきたい」と話している。
(2010年4月21日09時28分 読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20100421-OYT1T00175.htm

そっかー、シンクレティズムって、いくないことだったんですね。

そんなこととは露知らず、ブリコラージュとか再考してしまい失礼いたしました。

しかし、このニュースで一番引っかかるのは「若年層への浸透」を企図して、上記のタイトルにしたというところ。

すげー感覚ですね・・・・

しかも「8時だよ」は残すわけで、経緯を知らない人はもはや何が何だかわからないと思うのですが、
よく考えてみると、色々大人の事情があってこういう異なる文脈に由来する表象がくっつくことを習合と言っていたような気がするのですが、これって壮大な罠なんでしょうかね・・・・さらに言えば、「神さま仏さま」というワンセットの表現が流布していること自体が神仏習合の影響下にあるような気もするのですが、いかがでせうか。