右サイドの支配者

というわけで、昨晩は拙博論の楽しい口頭試問をやって頂きました。

特に私淑してきた外部の先生お2人からも御指導を頂くことができ、本当に有意義な時間でした。

副査の4人の先生方には全般的に甘やかして頂き、「花丸を3つあげませう〜」「やった〜、嬉しいです〜」みたいなやりとりをしていて、2時間が経過する頃には完全に油断しておりました。

で、残るは主査の親分だけとなったわけですが、「さ、軽く叱った後に、褒めて褒めて」みたいな微温湯な気分になっていたのをすっかりと見抜かれていたようで、突如、親分が豹変してバシバシと痛いところをついてきました。

概念規定があめ〜んだよ〜、みたいなところから始まって、宗教史の知識のチェック、調査方法の批判等々、一言でまとめると「学問なめんな、脆弱ぅ、貧弱ぅ、ウリリリリリリィィィィ!!!」というお話を頂き、右サイドの支配者カフー並みの脅威の攻撃参加で甘えた心をスパイクで踏みにじって頂き、私の中では完全に「なかったこと」になっております。

ちゃんと開始前にも手を抜いて頂くようにしっかりと袖の下もお届けして、たしかにその時にも「ま、今日は弁護なんぞに回る気はないぜ、ふふふ」とおっしゃってはいたのですが、まあ冗談だらうなと思っていたので、まさかのオーバーラップでしたが、今思えば「試合はまだですか・・・監督」みたいな雰囲気だったような気もしてきました。

おそらく会場の皆様は、ちょっと来いwww主査が攻撃して副査が守ってるぞwwwwみたいになっていたかと思うのですが、いや〜、参りました。
2つ譲って1つ取る作戦に急遽変更して、撤退戦に致しました。
普段はあまり研究の話をしないので、なんか照れましたね。

宴会一次会は親分セレクションのホテルのレストランだったのですが、どうやら外部のH先生は、陸の孤島ではいまだに手掴みで食っているとお考えたったらしく、ナイフとフォークが出てきたことに大変驚いていらっしゃいました。

2次会以降は、「卒業式行くんだぞ、けじめだよ、けじめ」「冗談じゃないです、絶対に嫌です、暴れますよ」みたいな田舎の市長と新成人みたいな会話をしておりました。

というわけで、お蔭様で、右サイドの支配からの卒業、ということになりそうです、たぶん。

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ところで、まったく関係ないですが、一応末席に加えて頂いているNPOの監修で最新のサンティアゴ巡礼者のガイドブックが出ました。

大変読みやすく仕上がっていますので、そんな方は少数かと思いますが、是非、ご一読くださいませ。

今年2010年はサンティアゴの「聖年」にあたり、巡礼路がきわめて混雑すると思いますので、普段とはだいぶ雰囲気が違うと思います。

ただ、聖年の時だけは、普段は閉じている「聖なる門」というのが一年中開いていますし、さらに大香炉ボタフメイロも普段はその日の巡礼者の寄付が一定額に達しないと行われないのですが、これがほぼ毎日見られます。

ちなみに次の聖年は2021年ですので、一部の人にとっては大変貴重な機会かと思います。