2006-01-01から1年間の記事一覧

モダン・ポピュリストの顛末

というわけで、明日からは仙台で楽しい学会です。どういうわけだか、雲の上の方々のパネルの末席に座らせて頂くことになり、慌てて付け焼刃的に知識を詰め込んでいます。なんとなく流れで、現代フランスにおける人種差別というか、早い話は文化ナショナリズ…

げど

以下、ネタバレもあるし、ひょっとしたら相当に不適切な発言もあるかと思います。 なので、ものすごく楽しみにしている方や、ゲドを愛しすぎちゃってて、ゲドのこととなると何をするか分からないという方は、ご遠慮くださいませ。 ====原作なんかはすっ…

GotoGoto

というわけで、すでに記憶の彼方に消えつつありますが、8月上旬には五島列島の上五島に行ってまいりました。名目上は親分のやっている共同研究の助手ということで、出張報告書には「〜教会の役職者の方に、世界遺産運動及び観光戦略に関する意見をお伺いし…

Arca noae

KR師が教えてくださったのですが、テヘランで凄いものが見つかったようです。 発見者のコーンヌーク氏によれば「ノアの箱舟」だそうです。 プロレス団体でもトヨタのファミリー・カーでもEDさんが姪の名前にと推薦した特殊領域の女優さんの名前でもなく…

バンパー・ステッカー

とかって、皆さん車に張っているでしょうか。私は、父の北海道お土産である「ヒグマ注意!」と、靖国お土産のノラクロ「国民キャラクター、時代を超えて斬新!」だけです。というわけで、ぶつぶつ言いながら翻訳していたのですが、アメリカ人は楽しいステッ…

二つのフランス

「2つのフランス」というのは、大革命以後のフランスの社会・政治状況の対立軸のありかを示す言葉です。つまり、カトリックを主張する「教権派」とライシテ(公共空間の非宗教性)を主張する「共和派」です。 この2つの勢力がガチガチやりながら、近代フラ…

あめぶんわーるど

昨日からパタパタとキーボードを叩いているのですが、なかなか上手くいきません。 これにかかりっきりになっているために、翻訳も全然進んでいないし・・・・というわけで、現実逃避のために、以前言及したヴォネガットの『スローターハウス5』を引っ張り出…

楽しいシンポジウム

というわけで、「疲弊する〈近代〉」というシンポジウムに行ってまいりました。ネット集団自殺、障害者家族、現代の学校教育の三つが取り上げられていましたが、どれもメタメタにメタなわけでも、ベタベタにベタなわけでもなく、本当に楽しく拝聴しました。…

仁義なき巨大仏

とにかく大きいものが大好きなわれわれですが、その中でも最もすきなのが巨大仏ですね。そんな人にうってつけなのが、宮田珠己『晴れた日は巨大仏を見に』(白水社、2004年)です。晴れた日は巨大仏を見に作者: 宮田珠己出版社/メーカー: 白水社発売日: 2004…

見たかったのは一本背負い

フェデラーってタランティーノみたいだな〜とか思いながら月曜日の早朝からウィンブルドンを見て、そのままフランス/イタリアの決勝戦を見て、そのまま立山実習事前勉強会に出席して、そのまま宴会になって(例の事件が時効をむかえ、滝川クリステルさんが…

銀河瞑想

ちょっと前の日経新聞に出ていましたが、前田常作氏という画家がいます。今年で79歳だそうです。 彼は曼荼羅をモチーフにした作品を多く描くそうなのですが、曼荼羅との出会い方が面白いです。富山県出身とのことで、てっきり、立山曼荼羅にインスパイアさ…

ドイツ軍人はうろたえないッ!

珍しく早起きをしたので、明後日に近づいた某勉強会での発表準備をしようと思ったのですが、ポストを開けると、『剱岳―点の記』というなにやらおっかなそうな本が入っていました。 劒岳―点の記 (文春文庫 (に1-34))作者: 新田次郎出版社/メーカー: 文藝春秋…

寂しい高野に埋めないでくれ

というわけで、実習のための下見に行って参りました。 越後湯沢までは順調だったのですが、あまりの強風のために、黒部川を渡るのに、電車が一時間半くらい立ち往生したりして、立山(より正確には千垣)に着くのが遅れてしまいました。まあ、その間も、「い…

赤いあなた

というわけで、昨晩は、紆余曲折を経て、某所で最高に悲しくて楽しい食事をした後、IM邸で学兄学友諸氏とW杯観戦ということになりました。 ハイネケンとかヨナヨナ・エールとか、美味しいビールを飲みながら、みんなで楽しく観戦しました。結局、1−3と…

ぼつちやん

というわけで、ものすごく久しぶりに翻訳を行うことにしたのですが、最近そもそも「英語を日本語にしようとすること自体に無理があるのではないだらうか」という、怠惰をプチブル的に自己正当化するための最強のテーゼをウンベルト・エーコの本の中に見つけ…

Boogyman

発表当日は、10時半ころ、IM氏とNO氏が、荷物を置くために私の部屋にいらっしゃいました。緊張して狭い部屋をバイオハザードのゾンビのように歩き回る私をリラックスさせると称して、るるぶかなんかを見て、二人で甘味話で本気で盛り上がっていました…

Boogie Down

というわけで、学会のために、学部時代をすごした京都へ。 学会は3日からでしたが、関西学院のある先生にお話を伺うために、一人で2日に甲東園に行きました。大阪の異様に難しい乗り換えをクリアして、なんとか駅に着きました。 大学のHPには、駅からバ…

ナザレの救世主

ぼけーっとケーブル・テレビを見ていたら、恐ろしくノリの悪そうなワールド・カップ便乗ドキュメンタリーがやっていました。マラドーナ特集です。 もちろん主題はGod Handです。フォークランド紛争の記憶が生々しいメキシコ大会のイングランド戦で、ヘディン…

青チョークの男

小学校四年生の時にアジアで最後の教養主義者になると決めたので、それ以来、岩波文庫とガリマール社以外の本は趣味の読書では読まなくなりましたがというのは嘘ですが、黄金週間中に風邪で倒れている際に、久しぶりに推理小説を読んでしまいました。読んだ…

悲劇週間

というわけで、ちっとも黄金じゃない1週間が終わろうとしているわけですが、考えてみたら、毎年黄金週間が終わりかけるたびに「別に普段の一週間と変わらないのでは・・・」ということに思い至る週休五日の悲しい身の上なわけですが、5月から9月までの予…

ははは・・・

どーせ通るはずもないと思って今年も申請しないでおこうと思っていた、宝くじなみに当選確率の低いお金頂戴書類に、先輩のおすすめにしたがって挑戦してみることにしました。ですが、あまりの煩雑さに、ほんとうに気が遠くなりました。一貫制の大学院なので…

Tokyo Nobody

以前にも触れましたが、Tokyo Nobodyという写真集があります。新宿とかお台場とか上野とか銀座とか池袋などの繁華街の風景なのですが、人間が一切写っていません。 人払いをしたわけではなく、結果、早朝とか豪雪の日が多いのですが、東京の景色に詳しい人に…

ポータラカ

学兄のお一人に、寺社仏閣等の淫靡な部分を探し出すのが大変得意な方がいます。 分野旅行でも、非常にマイナーなお寺で、物凄く分かりにくいところにある、物凄くわかりずらい絵柄のおっぱいを見つけていらっしゃいました。次に訪れた、大変メジャーなお寺で…

楽しい旅行

所属分野の先生・先輩・学友の皆様が勢ぞろいで、年度始め恒例の小旅行に行って参りました。今年は益子。 最初に聞いた時も下見の時も、「正直、微妙・・・」という感想でした。 ですが、SKM先生に所縁のある土地で、回る予定の寺院・施設・レストラン・…

頭突きと青春

師匠が異様な熱心さで推奨していた「パッチギ!」をみました。 1968年は、様々なところで、様々に描かれてきましたが、この映画はその中でも最上の部類にはいるのではないでしょうか。パッチギ ! スタンダード・エディション [DVD]出版社/メーカー: ハピ…

立て看どころか、内容を問わずB5一枚どこにも掲示できない愛すべき

「疎外された労働、疎外された余暇」 「最後の社会学者が最後の官僚のはらわたで首をくくられたとき、それでもわれわれにはまだ「問題」が残っているだろうか?」 「セックスをすればするほど革命がしたくなる。革命を行えばおこなうほどセックスがしたくな…

たとえ全能の神であっても創造できない世界がある

というわけで、2日で計14,5時間のHK先生の集中講義が終わりました。「不合理ゆえに、われ信ず」とか「神には悪を黙認する理由がある」みたいなものから、「そもそも男と女が分かり合えるという前提が間違っている。30%しか分かり合えないじゃなく…

一途に恋焦がれてきた大好きな人が、実はわりと仲の良い自分の友達と

というわけで、まずは火曜日に普段はネイティブ・アメリカンが調査拒否をするくらいにテンションの低い先生が、異様なテンションの高さと共に、タイやら鎌倉やらに旅行した話を今年度最後の授業として聴かせて頂きました。まず気になったのは、あまりはっき…

Boogyman

発表当日は、10時半ころ、IM氏とNO氏が、荷物を置くために私の部屋にいらっしゃいました。緊張して狭い部屋をバイオハザードのゾンビのように歩き回る私をリラックスさせると称して、るるぶかなんかを見て、二人で甘味話で本気で盛り上がっていました…